ドキュメンタリー すれ違う心 すれ違う介護

すれ違う心すれ違う介護〜外国人職員を迎えて〜

最近みた浜松市にある老人施設のドキュメンタリーです。

国家試験合格を条件に看護職の受け入れがはじまったのは知ってましたが介護職もそうなんですね。
浜松市にある老人施設。『海外からの救世主』としてフィリピンから二人、未来の介護福祉士として受け入れました…が施設側の思いとうらはらに、当人たちにとって介護職は日本に来て生活費を稼ぐ一時しのぎらしい。母国には介護職が存在しないので無理はないけど、カメラが回ってる前で『ずっと(介護職)しない』『お金を稼がなきゃ』と明るく言い切るところも日本人じゃ有り得ないなぁと。国の違いを感じざるをえない。
介護福祉士は5割程度の合格率の難関。看護職の方もですが、専門用語てんこもりの日本語の試験問題を理解できなければ合格できないわけです…

半年間の語学研修を経て施設にやってきた二人は新人職員として働きだしますが利用者の話すことが理解できず、コミュニケーションの疎通ができない。もどかしい思いで見守る施設の世話係の人。
職場の配慮で先生を招き日本語の勉強を行い、その間の手当ても出ているのにも関わらず向上心がみられない。…そりゃ施設の人から見ればがっかりでしょうな。

このままだと帰国するのではと思われた二人に少しずつ変化がみられ、働くうちに利用者と信頼関係ができつつあり…

みているうちにどん底まで落ちるんじゃないかと思いましたが希望が見えてきているようでよかったです。

国と、人手不足の施設、来日する外国人との思惑の違いがあるのだなぁとしみじみ。フィリピンでは介護のため希望する者が40倍率らしいです。

この制度に国が年間8億かけてる(のに年々受け入れる施設が減ってる)とか施設の利用者にボカシが一切ないことにも驚きました。